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前回の記事では、手作り化粧水に低分子ヒアルロン酸を配合することによって、お顔にカビが生えてしまった事故について書きました。今回は他の保湿成分である、尿素の安全性について書きたいと思います。
尿素自体は素晴らしい保湿効果があることは、周知の事実です。医薬品成分や医薬部外品成分、そして化粧品成分としても、ひろく使用されています。お医者さまによっては、さまざまな皮膚疾患に尿素配合クリームを、オススメしている場合もあるほどです。比較的安全性が高いことは、いうまでもないでしょう。
この尿素とは、体内でたんぱく質が代謝された際に産出される、アンモニアが再合成されたものです。アンモニア自体はご存じのように刺激臭が強く、人体に有害です。その毒性を低めるために、体内で尿素に変換されるわけです。
この尿素はとても不安定で、体外に排出されたら雑菌によって、すぐにアンモニアへと分解されます。再び毒性の強い物質へと、変わっていくわけです。まずこの点を、ご理解下さい。
弊社アドバイザー医師の北廣美先生(奈良県三郷町 医療法人やわらぎ会理事長/代替医療で超有名な先生)によれば、この尿素を配合した化粧品等のスキンケア製品で、まれにお肌に合わない方がいらっしゃるようです。その場合は当然ながら、尿素不使用の保湿剤が必要となってくるでしょう。
北先生はアトピー性皮膚炎や、老人性掻痒症などの皮膚疾患の、エキスパートでもあります。ただ単に患者さんの症状に対処するでけではなく、化粧水/保湿剤などのスキンケア製品を含めた総合的なアドバイスも行っています。
北先生によれば、尿素は保湿剤の成分としてはすぐれているものの、必要不可欠というわけではないとのことです。他にも保湿効果に優れた、代用成分があります。ですから尿素にこだわる必要がないわけです。
ちなみに、尿素の血中濃度は0.03%程度です。いっぽう尿素とグリセリンを使用した代表的なレシピの場合の尿素の濃度は、2~3%です。この尿素の濃度の差が、刺激の原因かもしれません。
そしてココがイチバン大事な点ですが、尿素が化粧水の中でアンモニアに分解されてしまっている場合です。北先生によれば、市販の尿素配合のスキンケア製品の場合であっても、既に微量ながらアンモニアを含んでしまっている場合があるようです。
こうなってしまっては、「お肌に合わない」といったレベルのことではないでしょう。アンモニアは毒性のある刺激物ですから、当然ながら敏感肌を攻撃してしまうでしょう。ですから手作り化粧水の場合であれば、もっとリスクが高まっても、おかしくないわけです。
①尿素自体がまれにお肌への刺激となる.
②尿素が腐敗してアンモニアに分解されれば肌トラブルのリスク。
以上の理由により、とくに敏感肌の方は、手作り化粧水に尿素を配合する場合は、慎重にお考えになるべきでしょう。
超敏感肌の方に適した保湿成分は、やはりグリセリンがイチバンといえましょう。次回の記事ではグリセリンについてもう少し踏み込み、「植物性グリセリン」「植物由来グリセリン」と称されるグリセリンについて書きたいと思います。
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